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「理系のロールモデル講演会」第1回を開催します_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/event/nyushi/20240720rollmodel
<![CDATA[<div class="eventdata">
<div class="eventimg"><a target="_blank" href="/event/sizen/sizen_file/udvww1" rel="noopener noreferrer" class="noicon"> </a>
<p/>
</div>
<div class="e-responsive-table"/>
<figure class="e-img-box is-right is-one-fourth">
<p><a href="/event/nyushi/science-rollmodel20250719.pdf"><img src="/event/nyushi/science-rollmodel20250719.jpg/@@images/e4d8eed3-1596-48b7-8414-a5e60795b5eb.jpeg" style="float: right;" title="science-rollmodel20250719.jpg" alt="science-rollmodel20250719.jpg" class="image-inline"/></a></p>
<p/>
<p/>
</figure>
<strong><strong/></strong>
<p> 熊本大学 大学教育統括管理運営機構 入試?就職戦略室は、JST 「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の採択を受けており、「はばたけ!熊本サイエンスガールズ」の取り組みにおいて、令和7年度第1回「理系のロールモデル講演会(理系の仕事、理系の専攻を知ろう)」を開催します。</p>
<p> 企業の女性の理系職種の方や熊大OGやから仕事のやり甲斐や魅力、技術者として目指すもの等、現場のリアルな話を聞くことができるチャンスです。<br/> また、熊本大学の学生の講演も行いますので、大学受験、研究活動紹介、キャンパスライフetcについて、実体験に基づいた話を聞くことができ、講演会の後には講演者に直接話を聞くことができる交流会の時間もあります。</p>
<p>既に理系だと決めている方へだけの講演会ではありませんので、ご自身を「理系」や「文系」と決めつけずに、お気軽にご参加ください。</p>
<p>これから迎える入試や進路決定に向けて、とても有意義な時間になるはずです。</p>
<p>事前申込制となりますので、皆様のお申込みをお待ちしております。 <span><br/></span></p>
<table>
<tbody>
<tr style="height: 45px;">
<th class="e-th-w--20p" style="height: 45px;">日時</th>
<td style="height: 45px;">令和7年7月19日(土) 13:30~16:10</td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th class="e-th-w--20p" style="height: 45px;">会場</th>
<td style="height: 45px;">熊本大学 黒髪北キャンパス 多言語文化総合教育棟</td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th style="height: 45px;">対象</th>
<td style="height: 45px;">中高生?保護者?教員(参加費は無料です)</td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th style="height: 45px;">参加方法</th>
<td style="height: 45px;">事前の申込みが必要です。以下のURLをご確認ください。<br/><a href="http://hqac.kumamoto-u.ac.jp/GIRLS/event/event0.html">http://hqac.kumamoto-u.ac.jp/GIRLS/event/event0.html</a></td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th style="height: 45px;">主催</th>
<td style="height: 45px;">熊本大学 大学教育統括管理運営機構 入試?就職戦略室</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<br/><br/></div>
<p/>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 大学教育統括管理運営機構 <br/>入試?就職戦略室<br/>TEL/FAX:096-342-2882<br/>e-mail:admissions-office※jimu.kumamoto-u.ac.jp<br/>(迷惑メール対策のため@を※に置き換えております)</address>]]>
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一般
イベント
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熊本大学が「卒業生が活躍している大学」総合ランキングで九州?沖縄地区で1位、全国で6位に選ばれました!_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/koho/2025/20250619
<![CDATA[<p> 日本経済新聞社と就職?転職支援の日経HRの共同調査「企業人事に聞いた『卒業生が活躍している大学』調査(※)」の総合ランキングにおいて、熊本大学が、<strong>九州?沖縄地区で1位、全国で6位</strong>に選ばれました。<br/> また、側面別ランキングでは、「行動力」が<strong>九州?沖縄地区で1位、全国で7位</strong>、「コミュニケーション能力」が<strong>九州?沖縄地区で1位、全国で3位</strong>に選出されたほか、「大学の人材育成力ランキング」でも<strong>九州?沖縄地区で1位、全国で3位</strong>となりました。</p>
<p> これらの結果は、本学卒業生の社会での実績や信頼、そして本学の人材育成力が高く評価されたものといえます。<br/> 本学では今後も、社会から信頼され、多様な分野で活躍できる人材の育成と輩出に、一層力を注いでまいります。</p>
<p><br/>【※調査概要】<br/>●調査名:企業人事に聞いた「卒業生が活躍している大学」調査<br/>●調査期間:2025年2月28日(金)~4月11日(金)<br/>●調査対象:2025年2月現在の全上場企業(新興市場含む、外国会社は除く)と一部有力未上場企業<br/>●調査対象数:5208社<br/>●回答社数:695社(回答率13.3%)<br/>●調査主体:日本経済新聞社と日経HR<br/>●調査協力:日経リサーチ</p>
<p/>
<p> 出典:日経HR『日経キャリアマガジン特別編集 価値ある大学就職力ランキング 2025-2026』</p>]]>
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その他
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国連大学学長による特別講演会「国連大学、その役割とSDGsへの取組」を開催します_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/event/koho/20250708
<![CDATA[<div class="eventdata">
<div class="eventimg"><a target="_blank" href="/event/sizen/sizen_file/udvww1" rel="noopener noreferrer" class="noicon"> </a>
<p/>
</div>
<div class="e-responsive-table"> <img src="/event/koho/koho_file/ht1sel/@@images/ed494403-c53a-454b-acef-39c767a0eb96.jpeg" style="float: right;" title="20250708国連大学長講演会2.jpg" height="322" width="232" alt="20250708国連大学長講演会2.jpg" class="image-inline"/>このたび、下記のとおり、国連大学学長 チリツィ?マルワラ氏による特別講演会を</div>
<div class="e-responsive-table">開催します。<br/> 本講演会では、日本及びアジアに本部を置く唯一の国連機関である国連大学について</div>
<div class="e-responsive-table">の概要と、SDGsに対する国連大学の取り組み、AIの影響と考慮するべきポイント、</div>
<div class="e-responsive-table">若者への期待についてご講演いただきます。 当日は会場でのご参加に加え、オンライン</div>
<div class="e-responsive-table">配信も行います。<br/> なお、講演は英語で行われます。翻訳は<span>ございませんので</span>、ご希望の方はZoomの</div>
<div class="e-responsive-table">自動翻訳機能等をご活用ください。(会場でZoom視聴を併用される際は、音声をオフ</div>
<div class="e-responsive-table">にするかイヤホンをご使用ください)<br/><br/>多くの皆様のご参加をお待ちしております。 </div>
<p style="text-align: right;"> </p>
<p style="text-align: right;">? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? </p>
<p style="text-align: left;"> <a href="/event/koho/koho_file/28xadx"><span> </span></a><span>? ? ? ? ? ? ? ? ? ?<a href="/event/koho/koho_file/28xadx" target="_blank" rel="noopener noreferrer">(ポスター)</a></span><span>? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? </span></p>
<p style="text-align: left;"><span><strong><講師紹介>? ? ? ? ? ? ? ? ?</strong> ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?</span> </p>
<p><strong><img src="/event/koho/koho_file/6dwyi8/@@images/6fc418b8-518b-4c65-9637-93fb240102c7.jpeg" title="国連大学長.jpg" height="163" width="291" alt="国連大学長.jpg" class="image-inline"/></strong></p>
<p><strong>国連大学学長 チリツィ?マルワラ 氏(<b>Prof.<span>?</span></b><b>Tshilidzi</b><span>?</span><b>Marwala)</b></strong></p>
<p>1971年、南アフリカ生まれ。2000年にケンブリッジ大学(英国)でと工学の分野で博士号を取得。前職は2018年よりヨハネスブルグ大学(南アフリカ)副学長兼第一校長。教授の研究は学際的な内容で、AIの理論や、工学、社会科学、経済、政治、金融そして医療へのの応用など。5つの特許を取得しているプロフェッショナルエンジニア(PE)で、著書は20冊以上。2023年3月1日に国際連合大学の第7代目学長及び国際連合事務次長に就任。同年8月より国際連合事務総長が新設した科学諮問委員会のメンバーに委嘱。</p>
<table style="width: 813px;">
<tbody>
<tr style="height: 45px;">
<th class="e-th-w--20p" style="height: 45px; width: 140.391px;">開催日時</th>
<td style="height: 45px; width: 668.609px;">令和7年7月8日(火) 15:15~16:15</td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th class="e-th-w--20p" style="height: 45px; width: 140.391px;">講演内容</th>
<td style="height: 45px; width: 668.609px;">「国連大学、その役割とSDGsへの取組」<br/> 国際連合大学長 チリツィ?マルワラ氏</td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th style="height: 45px; width: 140.391px;">場所</th>
<td style="height: 45px; width: 668.609px;">熊本大学 工学部百周年記念館(熊本市中央区黒髪2丁目39番1号)<span>および オンライン配信(Zoom)</span></td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th style="height: 45px; width: 140.391px;">対象</th>
<td style="height: 45px; width: 668.609px;">一般の方(興味がある方はどなたでも)</td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th style="height: 45px; width: 140.391px;">参加費</th>
<td style="height: 45px; width: 668.609px;">無料</td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th style="height: 45px; width: 140.391px;">使用言語</th>
<td style="height: 45px; width: 668.609px;">英語</td>
</tr>
<tr style="height: 45px;">
<th style="height: 45px; width: 140.391px;">申し込み</th>
<td style="height: 45px; width: 668.609px;">
<p>チラシに記載のQRコードまたは以下よりご登録ください。<br/>オンライン参加者へは登録メールアドレス宛に後日視聴先をご案内します。会場参加の際も、事前の人数把握と円滑な運営のため、事前登録にご協力をお願いいたします。</p>
<p><a href="https://forms.office.com/r/0PwmY4m6J0" target="_blank" rel="noopener noreferrer" title="https://forms.office.com/r/0PwmY4m6J0">https://forms.office.com/r/0PwmY4m6J0</a></p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<br/><br/><br/></div>
<p/>]]>
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一般
イベント
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令和7年度熊本大学一般選抜(後期日程)における入試ミスについて_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/nyuushi/whatnew/oshirase/20250618
<![CDATA[<p>令和7年度熊本大学一般選抜(後期日程)における「数学?理科」の入試ミスについて、お知らせいたします。</p>
<p>詳細は<a href="/nyuushi/whatnew/oshirase-file/20250618.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">こちら</a>からご確認ください。</p>]]>
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入試
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熊本大学教育学部、熊本バスケットボール株式会社及び熊本市教育委員会との協定_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/kyouiku/20250609
<![CDATA[<p> <br/> 熊本大学教育学部は6月9日、熊本バスケットボール株式会社と熊本市教育委員会の3者において熊本市児童生徒の体力?運動能力向上への取組に関する協定を締結しました。<br/> この協定は、3者が密接な連携のもと、熊本市児童?生徒の体力?運動能力向上へ向けた取組を遂行する中で、地域社会が一体となった運動促進プログラムの確立を目的としたもので、具体的には次のような事項について連携?協力を行います。<br/>?児童?生徒への周知、学校単位でのプログラム参加の調整<br/>?実施プログラムの立案?作成、学生による学校訪問の調整<br/>?プログラム実施の主導?検証、学校?大学等関係先の調整<br/> VOLTERS GX(熊本大学渡鹿体育館)で行われた締結式には、熊本バスケットボール株式会社より七川竜寛GMが、熊本市教育委員会より遠藤洋路教育長が、熊本大学教育学部より藤田豊教育学部長が出席し、3者の相互署名により協定書を取り交わしました。<br/> 締結式では、運動促進プログラム立案?作成を行った末永祐介准教授による概要説明を行い、プログラムの核となる「ヴォルターズリズム体操」を披露しました。<br/> 今後、モデル校2校での効果検証を確認次第、順次、熊本市内の小中学校の児童生徒を対象にヴォルターズリズム体操を広め、熊本市内の児童生徒の体力?運動能力向上に取り組みます。<br/> なお、熊本ヴォルターズ選手、VOLTERS GLITTER(チアリーダーズ)、熊本大学教育学部によるヴォルターズリズム体操の動画は、下記YouTubeに掲載されています。<br/> <a href="https://www.youtube.com/watch?v=ANexbQiM5yM">https://www.youtube.com/watch?v=ANexbQiM5yM</a></p>
<p> </p>
<p> </p>
<div class="e-responsive-table">
<table class="noborder">
<tbody>
<tr>
<td style="text-align: center;"><img src="/whatsnew/kyouiku/uxi9fe/@@images/5e5a5161-61a3-46d7-89de-93558dd7e84d.jpeg" title="熊本市×教育学部×ヴォルターズ画像1" alt="熊本市×教育学部×ヴォルターズ画像1" class="image-inline"/>?<br/>
<p>左から七川GM、藤田教育学部長、遠藤教育長</p>
<p> </p>
<p> </p>
</td>
<td style="text-align: center;">
<p>?</p>
</td>
</tr>
<tr>
<td colspan="2">
<p> <img src="/whatsnew/kyouiku/piujii/@@images/9df7c53b-9bad-4d9c-86fc-27935f2bc7ef.jpeg" title="熊本市×教育学部×ヴォルターズ画像2" height="227" width="345" alt="熊本市×教育学部×ヴォルターズ画像2" class="image-inline"/> <img src="/whatsnew/kyouiku/86n5ni/@@images/725dcfa1-8644-4ff1-b698-5d83f534c4c5.jpeg" title="熊本市×教育学部×ヴォルターズ画像3" height="197" width="336" alt="熊本市×教育学部×ヴォルターズ画像3" class="image-inline"/></p>
<p> 概要説明を行う末永准教授 ヴォルターズリズム体操 </p>
</td>
</tr>
<tr>
<td colspan="2" style="text-align: center;">
<p style="text-align: left;"> </p>
</td>
</tr>
<tr>
<td style="text-align: center;"/>
<td style="text-align: center;"/>
</tr>
<tr>
<td colspan="2" style="text-align: center;"/>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p class="indent" style="text-align: center;"><a href="http://www.educ.kumamoto-u.ac.jp/web/">?</a></p>]]>
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その他
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植物の枝のかたちづくりの仕組みの一端を解明 ?植物の4 次元表現型解析でミオシンXI の新たな機能に迫る?_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/sizen/20250612
<![CDATA[<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>植物の枝が上向きかつ安定した方向に伸びる仕組みに、ミオシンXIという細胞内のモータータンパク質が関与することを明らかにしました。</li>
<li>植物の立体構造の時間変化を計測する「4次元表現型解析」により、正常な植物とミオシンXIのはたらきを欠いた変異体の側枝の形態を定量的に比較しました。</li>
<li>本研究により、植物の枝の形づくりにおけるミオシンXIの新たな役割と、枝の成長方向を制御する仕組みの一端が明らかになりました。</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;"><span/>【概要説明】 </p>
<p>熊本大学大学院自然科学研究部博士前期課程2年(当時)の吉田大一大学院生、甲南大学理工学部の上田晴子教授、琉球大学工学部の國田樹准教授、熊本大学半導体?デジタル研究教育機構の戸田真志教授、同大学院先端科学研究部の檜垣匠教授からなる研究グループは、植物の枝の形がどのように作られ、維持されるのかを調べるため、独自の解析技術である植物の立体構造の時間変化を調べる「4次元表現型解析」を行いました。</p>
<p>本研究では、モデル植物であるシロイヌナズナを用い、細胞内で物質を運ぶミオシンXIというタンパク質に注目しました。遺伝子変異によってミオシンXIのはたらきを失わせた植物では、枝が垂れ下がったり、枝が伸びる方向が不安定になったりすることがわかりました。特に、MYOSIN XIkが枝の上向きの成長に関与すること、MYOSIN XIfとXIkが枝の向きを安定化させる役割を担っていることなどが示されました。</p>
<p>これらの成果は、植物が光や重力などの外部刺激に応答しながら、効率よく枝を伸ばしていく仕組みを理解する上で重要な知見となるとともに、今後の作物の形態制御技術や育種への応用にもつながることが期待されます。</p>
<p>本研究成果は令和7年6月10日、科学雑誌「Quantitative Plant Biology」(ケンブリッジ大学出版)に掲載されました。本研究は日本学術振興会科研費、JST CREST、甲南学園平生太郎基金科学研究奨励助成金の支援を受けて実施されました。</p>
<p>【今後の展開】</p>
<p>本研究グループの独自技術である植物の4次元表現型解析は、植物のかたちの変化を精密に捉える新たな手法であり、ミオシンXIに限らず、他の因子の作用機構の解明にも応用可能です。また、枝の伸び方や成長方向を制御する技術の開発にもつながる可能性があり、農業や園芸分野における実用展開も期待されます。</p>
<p/>
<p><strong>(論文情報)</strong></p>
<p>論文名:Four-dimensional phenotyping reveals MYOSIN XI-dependent establishment of branch morphology through upward- and stably-directed growth in Arabidopsis</p>
<p>著者:Daichi Yoshida, Itsuki Kunita, Masashi Toda, Haruko Ueda, and Takumi Higaki*(責任著者)</p>
<p>掲載誌:Quantitative Plant Biology</p>
<p>DOI:10.1017/qpb.2025.10007</p>
<p>URL:<a href="https://doi.org/10.1017/qpb.2025.10007">https://doi.org/10.1017/qpb.2025.10007</a></p>
<p>詳細:<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release250612.pdf">プレスリリース</a></p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_02_ja_2.png/@@images/8032ba3d-a877-4a15-b6fd-60f50cbdf9de.png" title="sdg_icon_02_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_02_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
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熊本市議会と熊本大学法学部との連携協力に関する協定締結式の開催について_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/zinbun/pfieur
<![CDATA[<p> 熊本大学法学部は、令和7年6月10日に熊本市議会と連携協力に関する協定を締結しました。</p>
<p> 本協定は、二元代表制の一翼を担い、市民の代表として市政の意思決定を行う熊本市議会と、学術の中心として知的資源が集積する熊本大学法学部が、相互に緊密な連携を図ることにより、熊本市議会における議論の活性化や地域課題への的確な対応、熊本大学法学部における地方議会の現状分析やそのあり方の調査研究を進展させ、双方の高度な識見を有する人材育成に寄与することを目的としています。</p>
<p> 今後は、協定締結式終了後に行われた伊藤洋典教授による基調講演を皮切りに、本学法学部と熊本市議会とが連携した様々な取組を推進していくこととしています。</p>
<p><img src="/whatsnew/zinbun/zinbun_file/nu0rvp/@@images/cb53bf34-4e54-4c86-867e-061f60b7881e.png" title="(掲載用)市議会との連携協力" height="268" width="506" alt="(掲載用)市議会との連携協力" class="image-inline"/></p>
<p>? 熊本市議会棟で行われた調印式にて<br/>(左から伊藤洋典教授、大日方信春法学部長、大石浩文議長、井本正広副議長)</p>
<p/>
<p><img src="/whatsnew/zinbun/zinbun_file/x3kxt1" title="(掲載用)市議会との連携協力2" alt="(掲載用)市議会との連携協力2" class="image-inline"/></p>
<p>基調講演を行う伊藤教授</p>
<p/>]]>
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その他
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本学の学生の逮捕について_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/koho/2025/20250612
<![CDATA[<p/>
<p>本学に在籍する学生が、覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されたことが判明いたしました。</p>
<p>現時点では、警察による捜査が行われており、大学としてもその進展を注視しております。</p>
<p>本学は、事実関係を確認の上、厳正に対応するとともに、今後このようなことが起こらないよう指導を徹底してまいります。</p>
<p/>
<p style="text-align: right;">令和7年6月12日</p>
<p style="text-align: right;">熊本大学</p>
<p/>
<p>
</p>
<div class="e-responsive-table"/>
<p>
</p>
<p/>
<div class="e-responsive-table"/>
<p>
</p>
<div class="e-responsive-table"/>
<p>
</p>]]>
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その他
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定例学長記者懇談会を開催しました_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/koho/2025/20250611
<![CDATA[<p>令和7年6月11日(水)、<span>本部棟1階大会議室</span>にて定例学長記者懇談会を開催しました。</p>
<p> <span>小川 久雄学長の挨拶に続き、熊本大学における半導体デジタル教育について、半導体デジタル研究教育機構の若林 秀樹卓越教授が説明しました。</span></p>
<p> 若林教授は、3つの立場(アナリスト?ファンドマネージャー?アカデミア)を通して半導体業界に携わった経験を語りました。また研究テーマの一つであるMOT教育の説明を行い、チャットGPTの強みと弱みをもとに、<span>チャットGPTでは対応できない、</span>これからの教員に求められる講義形態や人材育成における文理融合の重要性などについて説明を行いました。</p>
<p> 次に、がん患者さんのQOL向上をめざして行う福祉ネイルについて、大学院生命科学研究部の福島 聡教授が説明を行いました。</p>
<p> 福島教授は、2018年の第3期がん対策推進基本計画にて初めてアピアランスケア(がん治療に伴う外見の変化)の課題が取り挙げられたことを受け、自身の立場で何ができるかを考え、福祉ネイルによるがん患者さんへのQOL向上をテーマに臨床研究に取り組まれました。現在も研究中ですが、ネイルケアによりがん患者さんのQOLが向上するという結果を得ることができました。臨床研究の際に患者さんからいただいたネイルケアへの温かい言葉を受け、<span>病院内福祉ネイルサロンの</span>起業を決意し、これからはがん患者さんだけでなく、そのご家族?医療スタッフにも光を届けたいと今後の展望についてもご説明いただきました。</p>
<p> 最後に、令和 7 年度文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞された発生医学研究所の岡江 寛明教授より研究業績である『ヒト胎盤幹細胞の樹立と胎盤発生機構に関する基礎的研究』についての説明を行いました。</p>
<p> 胎盤の研究は技術的?倫理的に難しく、長年停滞している現状でした。そこで岡江先生達は着床前の胚盤胞と呼ばれる胚や妊娠初期の胎盤の中に幹細胞が存在することを見いだし、それらを取り出したうえで長期的に増やす(「ヒトTS細胞」と呼ぶ。)技術を確立しました。<span>「ヒトTS細胞」は半永久的に増え、胎盤の機能となっている栄養膜細胞に効率的に分解移動することが可能であり、人の胎盤の発生や機能を効率的に解析する効果的な手法であるとご説明いただきました。</span></p>
<p> 参加した報道機関からはそれぞれの発表に関して多くの質問があり、活発な意見交換が行われました。懇談会の資料は <a href="/whatsnew/koho/koho_file/2025/siryo250611.pdf">こちら</a> を参照してください。 </p>
<p/>
<p>
</p>
<div class="e-responsive-table">
<table>
<tbody>
<tr>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/kisyakon0606-1.JPG/@@images/5653674d-9745-451d-9279-a568aee19187.jpeg" title="kisyakon0606-1.JPG" width="292" alt="kisyakon0606-1.JPG" height="215" class="image-inline"/></td>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/kisyakon0606-3.JPG/@@images/25072338-4988-41bf-8719-8fb73e9a596f.jpeg" title="kisyakon0606-3.JPG" width="294" alt="kisyakon0606-3.JPG" height="217" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr>
<td>小川学長</td>
<td><span>若林卓越教授</span></td>
</tr>
<tr>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/kisyakon0606-4.JPG/@@images/c8bbd28d-839e-46b7-b5cf-45cccc2ae98c.jpeg" title="kisyakon0606-4.JPG" width="289" alt="kisyakon0606-4.JPG" height="213" class="image-inline"/></td>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/kisyakon0606-5.JPG/@@images/b551365f-880e-4ffa-bf5c-ae0d24b9886d.jpeg" title="kisyakon0606-5.JPG" width="286" alt="kisyakon0606-5.JPG" height="211" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr>
<td><span>福島教授</span></td>
<td>岡江教授</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>
</p>
<p/>
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<p>
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その他
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熊本大学の半導体教育と半導体分野の将来構想に関する記者発表を実施しました_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/koho/2025/copy_of_20231011
<![CDATA[<p/>
<p><span/> 令和7年6月6日(金)、文部科学省内の文部科学記者会にて、熊本大学の半導体教育と半導体分野の将来構想に関する記者発表を実施しました。</p>
<p> 本学<span>は、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出に伴い、県内の半導体人材育成の需要が高まる中、昨年度工学部に「半導体デバイス工学課程」を新設し、今年度には大学院において「半導体?情報数理専攻」を立ち上げるなど、半導体教育体制の強化に注力してまいりました。また、東京大学との連携をはじめとする多様な半導体関連教育にも取り組んでおります。さらに、本学は令和6年度に文部科学省「地域中核?特色ある研究大学強化促進事業」 に採択され、半導体分野に精通した教員の採用や、他大学の分室の設置などを通じて、半導体分野を核とした研究?人材育成の中核拠点としての整備を進めております。 </span></p>
<p> 当日は上記内容に関する発表として、小川 久雄学長の挨拶の後、井原敏博工学部長?大学院自然科学教育部長および半導体?デジタル研究教育機構の百瀬健教授(学長特別補佐)から、熊本大学における半導体教育の取り組みについて説明がありました。続いて、富澤一仁理事?副学長より、熊本大学の半導体分野の将来構想について説明を行いました。</p>
<p/>
<p> また、説明の合間には、台湾からの留学生である大学院自然科学教育部博士前期課程1年の程 識恩さんから、本学への進学理由などについて説明があり、さらに、研究開発戦略本部の青木 伸俊特任教授および半導体?デジタル研究教育機構の若林 秀樹卓越教授から、今後の展望などについて説明がありました。?</p>
<p> 参加した報道機関からはそれぞれの発表に関して多くの質問があり、活発な意見交換が行われました。</p>
<p>
</p>
<div class="e-responsive-table">
<table>
<tbody>
<tr style="height: 292px;">
<td style="height: 292px;"><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/slyiv0/@@images/e63b4af6-3baa-4f40-be26-85647b13ac5c.jpeg" title="0606記者発表1.JPG" height="266" width="360" alt="0606記者発表1.JPG" class="image-inline"/></td>
<td style="height: 292px;"><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/ryofsn/@@images/e25888fb-9983-4d80-a080-4c2268b22835.jpeg" title="0606記者発表2.JPG" height="274" width="371" alt="0606記者発表2.JPG" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr style="height: 305.016px;">
<td style="height: 305.016px;">
<p><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/ij7nau/@@images/67f7ed04-94a6-4bd7-8b5f-7d3c8f1f296e.jpeg" title="0606記者発表3.JPG" height="268" width="362" alt="0606記者発表3.JPG" class="image-inline"/></p>
</td>
<td style="height: 305.016px;"><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/9g9d9y/@@images/46df81e8-6bc5-4b3d-8919-e7925de2d1a3.jpeg" title="0606I記者発表4.JPG" height="266" width="360" alt="0606I記者発表4.JPG" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr style="height: 291px;">
<td style="height: 291px;"><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/0sw62r/@@images/a39da29a-fece-4a8b-9ba3-548b8d50173d.jpeg" title="0606記者発表5.JPG" height="282" width="380" alt="0606記者発表5.JPG" class="image-inline"/></td>
<td style="height: 291px;"><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/nkytgx/@@images/507f4c6e-0187-48b1-aebb-3bc9722838a1.jpeg" title="0606記者発表6.JPG" height="272" width="367" alt="0606記者発表6.JPG" class="image-inline"/></td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>
</p>
<p/>
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伊東内閣府特命担当大臣が熊本大学を視察_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/koho/2025/20250610
<![CDATA[<p> 令和<span>7</span>年<span>6</span>月<span>1</span>日に伊東良孝内閣府特命担当大臣が熊本大学黒髪キャンパスを訪問されました。本訪問は、半導体産業による地域の発展と熊本地震からの創造的復興を進める熊本県の取組を視察するもので、小川久雄熊本大学長を始めとする本学役職員、木村敬熊本県知事、「養豚プロジェクト」で地方創生担当大臣賞を受賞した熊本農業高校生徒が出席しました。</p>
<p> 各団体等からの説明では、熊本農業高校からは、食品廃棄物を活用した飼料で豚を育てる「くまもとの赤ぶた」のブランド化の取組について、木村知事からは、地方創生に向けた半導体関連産業集積に係る取組について、小川学長からは、「地域と世界に開かれ、共創を通じて社会に貢献する教育研究拠点大学」を目指す熊本大学の半導体人材育成その他各種施策について説明があり、引き続き意見交換が行われました。</p>
<p> 施設見学では、半導体先端研究のためのクラス1クリーンルーム及び半導体関連企業と共同研究を実施するオープンラボ施設の<span>SOIL</span>(<span>Semiconductor Open Innovation Laboratory</span>)を視察されました。</p>
<p> 伊東大臣からは、「熊本県の取組は地域発展の先駆的事例であり、地方創生の観点から全面的に応援している。熊本県の取組を参考に、ラピダスの成功に繋げていきたい」旨のコメントを頂きました。</p>
<div class="e-responsive-table"/>
<div class="e-responsive-table">
<table>
<tbody>
<tr>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/20250610-1.jpg/@@images/f494013d-b579-4e48-b4aa-33673054bda5.jpeg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="20250610-1.jpg" height="261" width="352" alt="20250610-1.jpg" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr>
<td>
<p style="text-align: center;">意見交換会の様子</p>
</td>
</tr>
<tr>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/20250610-2.JPG/@@images/70b4935d-04e1-435a-b6c0-ad0a209a0975.jpeg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="20250610-2.JPG" height="257" width="347" alt="20250610-2.JPG" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr>
<td>
<p style="text-align: center;">クリーンルームで説明を受ける伊東大臣(中央)</p>
</td>
</tr>
<tr>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/20250610-3.JPG/@@images/da6870e8-de35-4917-80d7-01afc95169f6.jpeg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="20250610-3.JPG" height="229" width="348" alt="20250610-3.JPG" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr>
<td>
<p style="text-align: center;">伊東大臣(前列左から<span>3</span>番目)との集合写真。</p>
<p style="text-align: center;">前列左から<span>2</span>番目が木村知事、<span>4</span>番目が小川学長。</p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>
</p>]]>
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生殖細胞形成とゲノム防御をつなぐ 新たな仕組みを解明_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250610
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>ショウジョウバエでの生殖質形成を促進する新規母性因子Tppが、トランスポゾン抑制に関与するpiRNAの産生に関わる因子であることが明らかになりました。</li>
<li>Tppを欠いた卵巣では、piRNA産生量が減少し、その結果PIWIタンパク質の1つであるAubergineタンパク質の生殖質への局在が不全となり、次世代の生殖細胞形成が阻害されることが明らかになりました。</li>
<li>piRNAがトランスポゾン抑制に必要な量よりも過剰に産生されることにより、次世代の生殖細胞においてトランスポゾンによるゲノム損傷を防ぎ、世代を超えて遺伝情報の正確性を保証するメカニズムが存在することが明らかにされました。</li>
</ul>
<ul/>
<p><img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/release250610.jpg/@@images/b3cf1f83-0003-4ed4-8004-c7dd2b761ddc.jpeg" title="release250610.jpg" alt="release250610.jpg" class="image-inline"/></p>
<ul>【概要説明】</ul>
<p> 生殖細胞は、次世代に遺伝情報を伝えることができる唯一の細胞です。したがって、生殖細胞のゲノム情報を守ることは、生物にとって極めて重要な使命といえます。特に、トランスポゾン(注1)と呼ばれる動く遺伝子の活性化は、遺伝情報の破壊につながる恐れがあるため、生殖細胞にはこれを抑制するpiRNA(PIWI-interacting RNA)と呼ばれる小分子 RNAが備わっています。piRNAは、PIWIタンパク質と複合体を形成し、トランスポゾンの発現を抑制する働きを担っています。ショウジョウバエにおいて、このpiRNAの配列情報は母から子へと受け継がれ、世代を超えて生殖細胞のゲノム情報を守る仕組みとして機能します。</p>
<p>? 熊本大学発生医学研究所の中村輝教授、東京大学定量生命科学研究所の泊幸秀教授、喜納寛野助教(研究当時:熊本大学大学院薬学教育部博士課程)らの研究チームは、ショウジョウバエを用いた研究から、生殖細胞の形成とpiRNAの生合成を制御する新規因子Tpp(Tiny pole plasm)を同定しました。TppはAubergineタンパク質(Aub)を介して、piRNAの合成と次世代への伝承、そして生殖細胞の形成を密接に結びつける役割を担います。</p>
<p> 本研究では、Tppを欠損した卵巣において、Aubが卵母細胞の後極に効率的に局在できず、生殖細胞形成に必要な生殖質(注2)が正しく形成されないことが明らかになりました。また、Tppが卵巣におけるpiRNAの生合成を促進し、PIWIファミリータンパク質のひとつであるAubへのpiRNAの結合を助ける役割を担うことが明らかになりました。予想に反して、Tpp を欠損させた卵巣では <span>Aub</span>と結合したpiRNAの量が減少しているにもかかわらず、トランスポゾンの発現はほぼ正常に抑制されていました。この結果は、通常の卵巣ではpiRNAが必要量を上回って存在する可能性を示唆しています。このような過剰なpiRNAは、次世代への情報伝達や生殖細胞形成において重要な役割を果たしていると考えられます。</p>
<p> 本成果は、piRNA経路がゲノム防御に加えて生殖細胞形成を支える新たなメカニズムを提案します。今後、他の動物種における普遍的な仕組みとしての解明が期待されます。</p>
<p/>
<p>【背景】</p>
<p> 生殖細胞は、卵や精子といった配偶子を生み出し、遺伝情報を次世代へと伝える役割を担っています。そのため、生殖細胞ゲノムの配列情報を守ることは、種の存続にとって非常に重要です。このゲノムの安定性を脅かす要因のひとつがトランスポゾン(動く遺伝子)です。トランスポゾンは、活性化するとゲノム上のさまざまな場所へと挿入され、遺伝情報の破壊をもたらします。こうした脅威に対抗するため、生殖細胞にはpiRNAと呼ばれる小分子RNAによる防御機構が備わっています。piRNAは、過去に侵入したトランスポゾンの配列に対応する情報を持ち、PIWIファミリータンパク質と複合体を形成することで、標的となるトランスポゾンmRNAを認識?切断し、その発現を抑制します。</p>
<p> ショウジョウバエでは、nuageと呼ばれる非膜性のオルガネラが、piRNA生合成の場として知られています。nuageでは、PIWIファミリータンパク質であるAubとAgo3(Argonaute3)がトランスポゾン由来のRNAなどを切断することにより、トランスポゾンの発現を抑制します。さらに、AubとAgo3は切断されたRNA断片を互いに受け渡し、それを元にしてpiRNAを生成することで、piRNAの増幅も行います。このようなpiRNA増幅経路のことをピンポン経路(注3)と呼びます。</p>
<p>? 一方、Aubは卵母細胞の後極の生殖質にも局在し、生殖質タンパク質として生殖細胞の形成に寄与します。生殖質は、母性由来のタンパク質やRNAから構成され、胚発生の過程で生殖質を取り込んだ細胞が将来の生殖細胞となります。興味深いことに、AubはpiRNAと結合した状態で生殖質に局在し、次世代の生殖細胞へと受け継がれ、この母性由来のpiRNAは、子の世代におけるpiRNA生合成のテンプレートとして用いられると考えられています。</p>
<p>? このように、Aubは卵巣内におけるトランスポゾンの抑制のみならず、生殖細胞の形成やpiRNA情報の継承を通じて種の維持に貢献しています。また、Aub以外の主要な生殖質タンパク質もnuageに局在しています。以上のことから、nuageにおけるpiRNAの生合成と生殖質の形成には協調的な関係があると予想されますが、両者の関係は不明でした。</p>
<p/>
<p>【研究の内容】</p>
<p> 本研究では、ショウジョウバエを用いて、CRISPR-Cas9システムによる機能未知遺伝子のノックアウトスクリーニングを行い、生殖細胞数の減少を引き起こす新規の母性因子として<em>tpp</em>を同定しました。<em>tpp</em>を欠いたメスが産んだ胚では、生殖細胞の数が著しく減少していました。</p>
<p>? 解析により、<em>tpp</em>変異卵巣では、生殖質タンパク質であるAubの卵母細胞後極(生殖質領域)への局在が特異的に減少することにより、生殖細胞の形成が阻害されることが明らかになりました。Aubは、卵巣において生殖質とnuageの両方に局在します。一方、Tppは生殖質には局在せず、nuageにおいてのみAubと共局在していました。これにより、TppがnuageにおいてAubと相互作用し、piRNAの生合成に関与している可能性が示唆されました。</p>
<p> 実際、<em>tpp</em>変異卵巣においてはAubと結合するpiRNA量が大きく減少していました。そこで、Aubの生殖質への局在がpiRNAとの結合に依存するかを検証するため、piRNAとの結合能が低下する変異を導入した変異型Aubを持つハエ個体を作製しその局在を観察しました。その結果、piRNAと結合しにくい変異型Aubの生殖質領域への局在は著しく減少していることが明らかになりました。以上の結果から、piRNAを持たない「空のAub」は、生殖質に局在しにくい可能性が示唆されました。したがって、<em>tpp</em>変異卵巣では、piRNAを持たない空のAubが増加することにより、Aubの生殖質への局在が低下すると考えられます。</p>
<p> 興味深いことに、<em>tpp</em>変異体においてpiRNA量が大きく低下しているにもかかわらず、卵巣内ではトランスポゾンの発現がほぼ正常に抑制されていました。これは、通常状態において、piRNAがトランスポゾンの抑制に必要な量を超えて豊富に存在していることを意味します。AubがpiRNAと結合した状態で生殖質に局在し、そこから次世代の生殖細胞へと受け継がれることを踏まえると、過剰なpiRNAは、トランスポゾン情報を網羅的に蓄積した記憶媒体として、それを子の世代へと伝える役割を担っている可能性があります。すなわち、生殖質の機能や次世代のゲノム防御を保証するという観点から、piRNAが必要な量を超えて産生されること自体が、生殖細胞形成と種の存続において重要な意味を持つ可能性があります。</p>
<p/>
<p>【展開】</p>
<p> 本研究の成果は、piRNAの生合成と生殖細胞形成が密接に連携していることを示す新たな手がかりを提供します。Tppを介したこの協調的な制御機構の発見により、piRNA経路がトランスポゾン抑制にとどまらず、生殖細胞の形成そのものを促進する役割を持つことが明らかになりました。これにより、ゲノム情報を適切に保護できる個体が生殖細胞を形成し、次世代を紡いでいくという、種の存続に関わる新たな視点が提案されます。さらに、このようなシステムは他の動物種にも普遍的に存在する可能性があり、piRNAと生殖細胞の関係における今後の研究の発展が期待されます。</p>
<p/>
<p>[用語解説]</p>
<p>(注1)トランスポゾン:ゲノム上を移動できる遺伝子。活性化されると、ゲノム内の無作為な位置に挿入され、既存の遺伝情報 を損なうリスクがある。</p>
<p>?(注2)生殖質:ショウジョウバエを含む多くの動物種では、卵の中の生殖質と呼ばれる特殊な細胞質領域が存在し、これを取り込んだ細胞が将来の生殖細胞となる。</p>
<p>?(注3)ピンポン経路:piRNA生合成経路のひとつで、ショウジョウバエにおいてはPIWIファミリータンパク質であるAubとAgo3が協調して機能する。AubとAgo3はそれぞれpiRNAと結合し、相補的な配列を持つトランスポゾンRNAを認識?切断することでその発現を抑制する。さらに、切断したRNA断片を別のPIWIタンパク質へと受け渡すことで、新たなpiRNAが生成され、この反応が繰り返されることでpiRNAが増幅される。 </p>
<p style="text-align: justify;">?<br/>【論文情報】</p>
<ul>
<li>論文名:Abundant piRNA production mediated by the <em>Drosophila</em> GTSF1 homolog Tpp ensures Aubergine localization and germ plasm assembly</li>
<li>著 者:Hirono Kina, Natsuko Izumi, Kazuko Hanyu-Nakamura, Takashi Yoshitani, Mariko Yamane, Hitoshi Niwa, Yukihide Tomari, and Akira Nakamura</li>
<li>掲載誌:PNAS</li>
<li>DOI?? :<a href="http://10.1073/pnas.2419375122">10.1073/pnas.2419375122</a></li>
<li>URL?? :<a href="https://doi.org/10.1073/pnas.2419375122">https://doi.org/10.1016/j.cub.2025.01.056</a></li>
</ul>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release250610.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">プレスリリース</a>(PDF650KB)</p>
<p/>
<p>?</p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" width="142" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" height="134" class="image-inline"/>??</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学発生医学研究所<br/>担当:教授 中村 輝<br/>電話:096-373-6569/6557<br/>e-mail:akiran<span>※</span>kumamoto-u.ac.jp<br/> (※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
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7/19(土)半導体?デジタル分野進学セミナー開催!_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/sizen/20250719seminar
<![CDATA[<p>2025年7月19日(土)に、高校生や保護者を対象とした進学セミナーを開催します。<br/><br/>熊本大学における半導体?デジタル人材育成の取り組みと共に、情報融合学環?工学部半導体デバイス工学課程の紹介?模擬授業を行います。<br/>また、代々木ゼミナールの講師による熊本大学の入試解説もあります。<br/><br/>参加費は無料ですが、事前申込が必要です(先着順)。<br/><a href="https://www.yozemi.ac.jp/yozemi/seminarEvent/initDetail/7997/7" target="_blank" rel="noopener noreferrer">こちら</a>(代々木ゼミナールウェブサイト)から、お申し込みください。<br/>みなさまのご参加をお待ちしております。</p>
<p><img src="/whatsnew/sizen/sizeninfo_file/20250719seminar1/@@images/6519a00d-1a59-4b2d-9ac7-5a98c60abdb1.jpeg" title="20250719半導体・デジタル分野進学セミナー①" alt="20250719半導体・デジタル分野進学セミナー①" class="image-inline"/><img src="/whatsnew/sizen/sizeninfo_file/20250719seminar2/@@images/2d8e334f-7690-4128-b3eb-bb5730c04031.jpeg" title="20250719半導体・デジタル分野進学セミナー②" alt="20250719半導体・デジタル分野進学セミナー②" class="image-inline"/></p>
<figure class="wp-block-image size-large"/>]]>
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イベント
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入学者選抜方法に係る予告について_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/nyuushi/gakubunyushi/h33yokoku
<![CDATA[<h3>令和9年度入試</h3>
<p>???? 令和9年度(令和8年度実施)入学者選抜に関する予告は以下のとおりです。</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R9/20250327_i.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和9年度熊本大学医学部医学科 学校推薦型選抜における選抜方法等の変更について</a>(令和7年3月27日) </p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R9/20250327_ho.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和9年度熊本大学医学部保健学科検査技術科学専攻 学校推薦型選抜における選抜方法等の変更について</a>(令和7年3月27日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R9/20250604.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和9年度熊本大学薬学部における選抜方法等の変更について</a>(令和7年6月4日) </p>
<h3>令和8年度入試</h3>
<p>???? 令和8年度(令和7年度実施)入学者選抜に関する予告は以下のとおりです。</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/r8_glc" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和8年度(令和7年度実施)総合型選抜(グローバルリーダーコース入試)の廃止について</a>(令和6年3月28日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R8/20250327.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和8年度熊本大学入学者選抜(理学部、法学部、医学部医学科、医学部保健学科)における選抜方法の変更について</a><span style="text-decoration: line-through;">(令和6年5月20日)</span><span style="text-decoration: line-through;">令和6年7月31日更新</span><span class="fontcolor1">令和7年3月27日更新</span></p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R8/20241224.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和8年度熊本大学文学部の改組に伴う入学者選抜方法等の変更について</a><span style="text-decoration: line-through;">(令和6年7月31日)</span><span class="fontcolor1">令和6年12月24日更新</span></p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/r8_senbatsukubun.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和8年度熊本大学入学者選抜における選抜区分等の変更について</a>(令和6年11月27日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R8/r8_gakkan2.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和<span>8</span>年度熊本大学共創学環(仮称)の新設に伴う入学者選抜方法等について</a><span style="text-decoration: line-through;">(令和6年11月27日)</span><span class="fontcolor1">令和7年2月6日更新</span></p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R8/bun3.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">文学部第3年次編入学の学生募集停止(令和8年度以降)について</a>(令和6年12月24日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R8/hou_kikoku.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和8年度熊本大学法学部総合型選抜(帰国生徒対象)における選抜方法の変更について</a>(令和6年12月24日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R8/r8_kou.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和8年度熊本大学工学部学校推薦型選抜における募集人員の変更について</a>(令和7年1月6日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R8/r8rinnjiteiin.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和8年度熊本大学医学部医学科における入学定員(募集人員)について</a>(令和7年3月27日) </p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/yokoku_file/R8/kyouiku.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和8年度熊本大学教育学部改組に伴う入学者選抜方法等の変更について</a>(令和7年3月27日) </p>
<h3>令和7年度入試</h3>
<p>???? 令和7年度(令和6年度実施)入学者選抜に関する予告は以下のとおりです。</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/R7sennbatuhouhouhennkouyokoku-1.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和7年度熊本大学入学者選抜方法の変更について【第1報】</a>(令和4年7月14日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/r7yokoku_2_syusei2.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和7年度熊本大学入学者選抜方法の変更について【第2報】</a><span style="text-decoration: line-through;">(令和4年12月28日)</span><span class="fontcolor1">令和5年5月31日変更<br/></span> ※【第3報】の公表に伴い、一部内容を修正しています。赤字が修正箇所です。</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/R7-bun_sanpen_henkou2.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和7年度熊本大学文学部第3年次編入学試験における変更について</a><span style="text-decoration: line-through;">(令和5年2月16日)</span><span class="fontcolor1">令和5年11月24日変更</span></p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/R7yokoku_3_syusei" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和7年度熊本大学入学者選抜方法の変更について【第3報】</a>(令和5年5月31日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/r7_kou_kika_henkou.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和7年度熊本大学工学部(機械数理工学科)編入学試験における変更について</a>(令和5年12月5日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/r7_kou3pen_handoutai_henkou.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和7年度熊本大学工学部(半導体デバイス工学課程)編入学試験における変更について</a>(令和6年1月19日)</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/R7yokoku_4hou.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和7年度熊本大学入学者選抜方法の変更について【第4報】</a>(令和6月1月19日)<br/> ※今回の追加公表事項について、赤字が加筆?修正箇所です。</p>
<p> ?<a href="/nyuushi/gakubunyushi/index_file/r7_igakka_rinnjiteiinnzou_yokoku.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">令和7年度熊本大学医学部医学科における入学定員(募集人員)について</a>(令和6年2月27日) </p>
<ul/>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/> <a href="/../../../form/28"> 学生支援部 入試課 </a> <br/> 096-342-2148</address>]]>
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粘土鉱物から生まれた!中低温領域で機能するプロトン伝導性ナノシート積層型固体電解質 ?次世代中低温燃料電池の固体電解質に新たな可能性?_伟德体育_伟德国际app【娱乐官网】
/whatsnew/sizen/20250603
<![CDATA[<p style="text-align: justify;"><span>【ポイント】</span></p>
<ul>
<li>天然の粘土鉱物からナノシート<sup>*1</sup>を抽出し、精密な積層プロセスにより柔軟かつ成形性に優れた無機ナノシート積層膜の作製に成功しました。</li>
<li>得られた積層膜は、相対湿度100%下において3×10<sup>-3</sup>?S/cm @10 ℃、6.2×10<sup>-3</sup>?S/cm @100 ℃、8.7×10<sup>-3</sup>?S/cm@140 ℃のプロトン伝導性<sup>*2</sup>を示しました。</li>
<li>同膜はプロトン伝導性に加え、H<sub>2</sub>ガスに対して高分子固体電解質よりも高いバリア性を示し、電解質膜として要求されるガス分離性と化学的安定性を両立していました。</li>
<li>同膜を固体電解質<sup>*3</sup>として適用した燃料電池では、90 ℃(相対湿度100%)において最大260?mW/cm<sup>2</sup>程度の出力を達成し、-10~140 ℃の広い温度範囲での作動も確認されました。</li>
</ul>
<p/>
<p style="text-align: justify;">【概要説明】</p>
<p style="text-align: justify;"> 熊本大学産業ナノマテリアル研究所の畠山一翔助教と伊田進太郎教授らの研究グループは、天然の粘土鉱物からナノシートを抽出し、精密に積層させることで燃料電池用の新規固体電解質の開発に成功しました。無機材料を固体電解質とした燃料電池は家庭用電源として実用化まで至っています。しかし、未だに作動温度は800 ℃以上と高く、市販されている車体などへの搭載は80~90 ℃で定常動作する高分子固体電解質を使用した燃料電池が主流となっています。次世代燃料電池搭載車両では100 ℃以上での作動も求められています。一方で高分子固体電解質は、中温動作時の水素クロスオーバー(水素が漏れ出て発電効率が低下する現象)が同程度の膜厚のセラミックス電解質と比べて大きいことやフッ素使用による環境負荷の指摘もあり、これらを一度に解決できる新規材料探索が次世代燃料電池の課題でもあります。今回、粘土鉱物から抽出した無機ナノシートを積層させた新たな無機固体電解質膜の開発に成功しました。開発した膜は、中低温領域(氷点下~150 ℃以下)でプロトン伝導性と水素バリア性、化学的安定性を高いレベルで両立していることがわかりました。この膜を固体電解質とした燃料電池は、-10~140 ℃の広い温度範囲で作動し、90 ℃(相対湿度100%)において最大264?mW/cm<sup>2</sup>の出力密度を達成しました。</p>
<p> 本研究成果は令和7年5月16日に英国王立化学会が発行する科学雑誌「Journal of Materials Chemistry A」にオンライン掲載されました。</p>
<p> なお、本研究は防衛装備庁安全保障技術研究推進制度、科学技術振興機構先端国際共同研究推進事業(ASPIRE)、日本学術振興会科学研究費助成事業(研究課題/領域番号:23H00314)の援助を受けて行われました。</p>
<p/>
<p>【<span color="#000000" style="color: #000000;">今後の展開</span>】</p>
<p> 今回開発した固体電解質は優れた特性を持つことに加え、天然粘土鉱物由来の材料であり、低環境負荷かつ経済的にもすぐれた材料となりえます。そのため、開発した膜を用いた燃料電池開発を進めていくことで、持続可能な人類の発展に大きく貢献できます。</p>
<p/>
<p>【用語説明】</p>
<p>*1ナノシート</p>
<p>原子スケール(1 nm程度)の厚さを持つ2次元物質のこと。3次元の材料では得られないユニークな物性を示す。例として2010年にノーベル賞を受賞したグラフェンが有名である。</p>
<p>*2プロトン伝導性</p>
<p>プロトン(水素イオン、H<sup>+</sup>)を伝導させる性質のこと。高いプロトン伝導性を持つ物質をプロトン伝導体という。</p>
<p>*3固体電解質</p>
<p>イオンを伝導する性質を持つ固体のこと。通常の固体は原子やイオンが固定されており動くことができないが、固体電解質の場合は電圧印加によりイオンを伝導させることができる。燃料電池の固体電解質ではプロトンまたは酸化物イオン(O<sup>2-</sup>)が伝導する。</p>
<p><br/>【論文情報】</p>
<p/>
<p>論文名:Low-temperature fuel cells using proton-conducting silicate solid electrolyte</p>
<p>著者:Kazuto Hatakeyama,* Tatsuki Tsugawa, Haruki Watanabe, Kanako Oka, Sho Kinoshita, Keisuke Awaya, Michio Koinuma, and Shintaro Ida*?</p>
<p>掲載誌:Journal of Materials Chemistry A</p>
<p>doi:doi.org/10.1039/D5TA02486B</p>
<p>URL:<a href="https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2025/ta/d5ta02486b">https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2025/ta/d5ta02486b</a></p>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release20250603.pdf">プレスリリース</a>(PDF505KB)</p>
<p><br/><br/></p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_07_ja_2.png/@@images/aaab6e72-31b0-4f6e-aeb0-281c879eca6e.png" title="sdg_icon_07_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_07_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
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